手元供養のやり方|4つの形の費用比較と分骨の手続き・骨壷の選び方

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手元供養のやり方|4つの形の費用比較と分骨の手続き・骨壷の選び方

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※2026年10月時点の情報です。

結論:手元供養はどの形を選べばいい?費用はどのくらい?

手元供養は、遺骨の全部または一部を、お墓や納骨堂に納めずに自宅などで手元に置いて供養する方法です。

鎌倉新書が運営する「いい仏壇」の解説では、手元供養そのものに絶対必要な費用は基本的にない、とされています。かかるのは、骨壷などの容器代や、遺骨を加工する費用です。

費用の目安は、形によって大きく違います(業者が運営するサイトの解説による。いずれも2026年10月25日確認)。

  • ミニ骨壷:数千円〜数万円
  • 全骨用の骨壷(7寸・白無地):8,000円〜1万円程度
  • 遺骨を納めるアクセサリー:数千円〜数十万円
  • 遺骨プレート:10万〜30万円
  • 遺骨ダイヤモンド:製作費が0.2カラットで45万円、1.0カラットで200万円前後(業者名・税込みかの記載なし)

決めるときは、「どれだけの量を手元に置くか」と「元の遺骨の形に戻せるか」の2点を先に考えると、選びやすくなります。

墓じまいのあとの行き先をほかの方法と比べたいときは、墓じまい後の遺骨はどこへ?6つの行き先を比較をご覧ください。

この記事の目次
  1. 手元供養の4つの形を比べると、どう違う?
  2. 分骨はどう手続きする?火葬場とお墓で違う
  3. 自宅に遺骨を置くのは、法律上問題ない?
  4. 自宅で保管するとき、何に気をつける?
  5. 骨壷・ミニ骨壷は、どう選べばいい?
  6. 将来、手元の遺骨はどうする?
  7. 迷ったときは、どこに相談する?
  8. よくある質問
  9. 出典

手元供養の4つの形を比べると、どう違う?

この章のポイント

  • 全骨・一部・アクセサリー・加工の4つの形がある
  • 金額は業者サイトの解説の目安。素材や業者で幅が大きい
  • 加工した遺骨は、元の形に戻せない

全骨を自宅に置く

7寸の骨壷(白無地)8,000円〜1万円程度(※1)

  • 費用:大理石製の7寸は2万〜3万円程度(※1)。粉骨して小さな容器に移す場合、粉骨の費用は1万〜3万円前後(※2)
  • 向いている人:納骨先をまだ決めきれない人。墓じまいのあと、しばらく自宅で手を合わせたい人
  • 注意点:7寸の骨壷は直径約21cmあり、置き場所が要る。湿気・地震への備えと、保管する人の次の行き先を決めておく

一部を手元に置く(分骨)

ミニ骨壷 数千円〜数万円(※2)

  • 費用:分骨証明書は1通100〜300円程度(※2・※3)。お墓から取り出す場合は、遺骨を取り出すためにお墓を動かす石材店の費用が2万〜3万円程度、閉眼供養・開眼供養のお布施がそれぞれ1万〜3万円程度(※3)
  • 向いている人:お墓や納骨堂に納めつつ、身近にも置きたい人。きょうだいで遺骨を分けたい人
  • 注意点:分骨証明書を受け取って保管する。手元の分を将来どこに納めるかも決めておく

アクセサリー(遺骨ペンダントなど)

数千円〜数十万円(※4)

  • 費用:「いい仏壇」の解説では、シルバー素材で2万〜3万円程、プラチナ素材で20万〜30万円程(※2)
  • 向いている人:外出先でも故人を身近に感じたい人
  • 注意点:納められる遺骨の量は、品ごとに決まっている(※4)。紛失に注意する(※2)。遺骨が入っていることを家族と共有しておく

加工(ダイヤモンド・プレートなど)

遺骨プレート10万〜30万円(※4)、遺骨ダイヤモンド0.2カラットで45万円(※5)

  • 費用:遺骨ダイヤモンドの製作費は1.0カラットで200万円前後。ジュエリーに加工する場合は、加工費7万〜20万円ほどが別にかかる(※5)。「いい仏壇」の解説では、ダイヤモンド加工は最低30万円〜数百万程度(※2)
  • 向いている人:形を変えても、長く残る形で持っていたい人
  • 注意点:加工後は元の遺骨に戻せない。遺骨ダイヤモンドの生成には、遺骨が70〜400グラムほど必要(※5)

※1 「いい仏壇」(鎌倉新書)の解説「骨壺の選び方」(2026年10月25日確認)。有名な窯元の骨壷は10万円以上のものも少なくない、としています。
※2 「いい仏壇」(鎌倉新書)の解説「手元供養とは?種類や費用を解説」(2026年10月25日確認)。ミニ骨壷は、デザインに凝ったものや伝統工芸品のようなものだと30万円前後のものもある、としています。
※3 「小さなお葬式」(ユニクエスト)の解説「分骨をするには手続きが必要?手続きのタイミングや費用を解説」(2026年10月25日確認)。
※4 「小さなお葬式」(ユニクエスト)の解説「手元供養という供養のあり方」(2026年10月25日確認)。
※5 「いい葬儀」(鎌倉新書)の解説「遺骨ダイヤモンドとは?作り方や値段、必要なお骨の量を解説」(2026年10月25日確認)。依頼する業者、ダイヤモンドの大きさ、カット方法、個数、デザインなどによって値段が変わる、としています。製作費の金額について、業者名と、税込みか税抜きかの記載はありません。

金額の見方

どの形も、業者や素材によって価格の幅が大きくなります。表の金額は、出典のサイトが示す目安です。購入や依頼の前に、それぞれの業者の最新の価格を確認してください。

自分に合う形は?決める前のチェックリスト

  • 遺骨を全部手元に置くか、一部だけにするか
  • 一部だけなら、残りをどこに納めるか(今のお墓、納骨堂、合祀など)
  • 自宅に、湿気が少なく、倒れにくい置き場所があるか
  • 親やきょうだいなど、ほかの親族の理解を得られるか
  • ダイヤモンドなど、元に戻せない加工をしてもよいか
  • 保管する人が亡くなったあと、だれが引き継ぐか、どこに納めるか

「いいお墓」の解説でも、手元供養のデメリットとして、考え方の違いによっては「親せきなど快く思わない人もいる可能性がある」ことが挙げられています。

きょうだいで話し合う場合は、上の比較とチェックリストを共有しておくと進めやすくなります。

分骨はどう手続きする?火葬場とお墓で違う

この章のポイント

  • 分骨証明書は、分骨を墓地や納骨堂に納めるときに出す
  • 火葬場で分ける場合は、火葬の際に窓口へ申し出る
  • 本骨を動かさない分骨は改葬の手続き不要(広島市)

分骨は、遺骨を2か所以上に分けて納めたり、保管したりすることです。手続きは、これから火葬する場合(火葬場で分ける)と、すでにお墓や納骨堂にある遺骨を分ける場合で違います。

分骨証明書は、法律でどう決まっている?

分骨証明書の根拠は、墓地、埋葬等に関する法律施行規則の第5条です。e-Gov法令検索で確認した内容(2026年10月25日確認)は、次のとおりです(要旨)。

  • 第1項:墓地や納骨堂の管理者は、他の墓地等に焼骨の分骨を埋蔵したり、その収蔵を委託したりしようとする人から請求があったとき、その焼骨の埋蔵・収蔵の事実を証明する書類を交付しなければならない。
  • 第2項:焼骨の分骨を埋蔵したり、その収蔵を委託したりしようとする人は、その書類を墓地等の管理者に提出しなければならない。
  • 第3項:この決まりは、火葬場の管理者にも準用する。火葬場の場合、証明するのは「火葬」の事実になる。

この書類が、一般に「分骨証明書」と呼ばれるものです。条文上、提出が必要になるのは、分骨した遺骨を墓地や納骨堂に納めるときです。

分骨した遺骨を複数の墓地や納骨堂に納める予定があるなら、納める先ごとに提出することになります。

火葬場で分骨する場合は?

これから葬儀・火葬を行う場合の流れです。

  1. 火葬の前に、分骨したいことを伝える必要な枚数を事前に葬儀社へ伝えておけば、火葬が終わるまでに分骨証明書を用意してもらえる、と「小さなお葬式」の解説にあります。
  2. 分骨用の骨壷を用意する広島市は、分骨用の骨壷や骨袋などを準備するよう案内しています。
  3. 収骨(骨上げ)のときに分ける
  4. 分骨証明書を受け取る広島市は、分骨し納骨する予定がある場合は、火葬の際に火葬場の窓口へ申し出て、分骨証明書の交付を受けるよう案内しています。

受付の時間に決まりがある火葬場もあります。たとえば堺市の斎場は、収骨の時間までに斎場事務所で分骨証明を申請するよう案内し、分骨証明は火葬当日のみの発行としています。申請しなかった場合の対応は、この記事の「よくある質問」で紹介しています。

手数料は、「小さなお葬式」と「いい仏壇」の解説では1通100〜300円程度が目安です(2026年10月25日確認)。実際の金額と受付時間は、火葬を行う火葬場に確認してください。

お墓(納骨済み)から分骨する場合は?

すでにお墓や納骨堂に納めている遺骨の一部を、手元に移す場合の流れです。

  1. 墓地の名義人(使用者)や親族と合意する
  2. 墓地の管理者に申し出る「小さなお葬式」の解説では、民営・公営の墓地や霊園は管理者、寺院墓地は住職に連絡して、分骨証明書を発行してもらうとしています。お墓の名義人の同意などの確認書類を求められることがあり、必要な書類は墓地や霊園によって異なる、としています。
  3. 分骨証明書を受け取る広島市は、墓地または納骨堂の管理者から「分骨証明書(又は分骨であることを証する埋蔵証明書もしくは収蔵証明書)」の交付を受けるよう案内しています。
  4. 石材店に、遺骨を取り出してもらう遺骨を取り出すためにお墓を動かす作業を石材店に依頼すると、2万〜3万円程度の費用がかかる、と「小さなお葬式」の解説にあります(2026年10月25日確認)。
  5. 閉眼供養を行う同じ解説は、遺骨をお墓から取り出す際には閉眼供養をする必要があり、新しいお墓に納める場合には開眼供養を行う、としています。お布施はそれぞれ1万〜3万円程度かかる場合がある、としています(2026年10月25日確認)。日程と金額は、お寺に相談してください。

お墓から分骨するとき、改葬許可は要る?

広島市は、墓地や納骨堂から分骨する場合について、「本骨を移動させない限り、改葬の手続きは必要ありません」と案内しています。

改葬は、埋蔵・収蔵した焼骨を、ほかのお墓や納骨堂に移すことをいいます(墓地埋葬法第2条第3項)。改葬を行うには、市町村長の許可が要ります(第5条第1項)。

厚生労働省の見解として、散骨・自宅安置は改葬許可が不要とされています(総務省東北管区行政評価局の資料)。ただし東京都は、散骨のためにお墓から遺骨を取り出す場合は区市町村により取扱いが異なるとしています。

取り出すときに求められる書類は墓地によって異なるため、墓地の管理者と、今のお墓がある市区町村に確認してください。改葬の手続きは改葬許可申請書の書き方で解説しています。

判断に迷うとき

個別のケースで扱いに迷うときは、今のお墓がある市区町村の墓地担当の窓口に確認してください。最終的な判断は、行政書士や弁護士などの専門家に相談してください。

手元に置くだけでも、分骨証明書はもらうべき?

自宅に置くだけなら、分骨証明書を提出する先はありません。ただし、将来その遺骨をお墓や納骨堂に納めるときには必要になります。

「いい仏壇」の解説も、将来お墓や納骨堂への埋葬を考えているなら分骨証明書が必要になるとして、保管しておくよう勧めています。同じ解説は、紛失した場合の再発行にも費用がかかる、としています。

一方で、堺市の斎場のように、分骨証明を火葬当日のみの発行としているところもあります。もらえる機会に受け取っておくと、あとで困りにくくなります。

自宅に遺骨を置くのは、法律上問題ない?

この章のポイント

  • 墓地埋葬法に、自宅での保管についての規定はない
  • 庭に埋める・遺骨を捨てるは、法律に触れるおそれがある

自宅での保管について、法律に決まりはある?

東京都保健医療局の「よくある質問」は、自宅の仏壇にある骨壷の焼骨を墓地や納骨堂に預けなければいけないか、という質問に対し、「墓地、埋葬等に関する法律では、自宅での焼骨の保管については特に規定はありません」と回答しています。

墓地埋葬法(e-Gov法令検索で確認)の定義も見ておきます。

  • 納骨堂:「他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設」(第2条第6項)
  • 墓地以外への埋蔵の禁止:「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない」(第4条第1項)

条文上、納骨堂は「他人の委託をうけて」焼骨を収蔵する施設で、第4条が禁じているのは墓地以外での「埋蔵」です。墓地埋葬法には、自宅での保管についての特別な規定はありません(東京都の回答)。

してはいけないことは?

一方で、次のような行為は法律に触れるおそれがあります。

  • 自宅の庭や敷地に遺骨を埋める:墓地以外の区域での焼骨の埋蔵にあたり、墓地埋葬法第4条第1項に反します。
  • 遺骨を捨てる:刑法第190条(死体損壊等)は、遺骨などを「損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の拘禁刑に処する」と定めています。

保管しきれなくなったときは、納骨・合祀・散骨など、この記事の「将来、手元の遺骨はどうする?」で紹介する方法で行き先を決めます。

判断に迷うとき

具体的なケースで判断に迷うときは、市区町村の墓地担当の窓口に確認してください。最終的な判断は、行政書士や弁護士などの専門家に相談してください。

自宅で保管するとき、何に気をつける?

この章のポイント

  • 水回り・押入れ・直射日光・エアコンの風を避ける
  • 密閉できる容器や乾燥剤で湿気を防ぐ
  • 遺骨入りの品は、家族に伝えておく

カビ・湿気を防ぐには?

「いい仏壇」の解説「骨壺の選び方」は、遺骨は湿気にとても弱く、湿気が高い場所に長期間保管しておくとカビが生える可能性がある、としています。

「いいお墓」と「小さなお葬式」の解説をあわせると、避けたい場所は次のとおりです。

避けたい場所理由・出典
お風呂場・キッチンなどの水回りの近く湿気が多く、カビが繁殖しやすい(いいお墓・小さなお葬式)
押入れ・クローゼットの中いいお墓:押入れなど空気が滞留している場所は、カビが繁殖しやすい。小さなお葬式:カビは高温多湿の環境を好むため、クローゼットの中などを避ける
直射日光が当たる場所どちらの解説も、直射日光の当たらない、風通しのよい場所を勧めている
エアコンの風が直接当たる位置冷房時に温度差が生じて、結露しやすい(小さなお葬式)

対策としては、しっかり密閉できる容器を選ぶこと、真空パックや乾燥剤を使うことが挙げられています(「小さなお葬式」の解説)。

また「いいお墓」の解説は、時間が経つほど遺骨にカビが生えやすくなるため、粉骨する予定ならできるだけ早く行ったほうがよい、としています。

お墓から取り出した遺骨については、「いい仏壇」の解説「骨壺の選び方」が、取り出したらカビがたくさん生えていたという事例はとても多い、としています。状態を石材店や粉骨業者に確認してから容器に移すと安心です。置いたあとも、ときどき蓋のまわりや中の様子を見ておくと、早めに異変に気づけます。

地震や災害に備えるには?

「いいお墓」の解説は、自宅で災害に見舞われた場合、遺骨を紛失してしまう可能性がある、としています。ここからは編集部の提案です。出典の解説には具体的な備え方の記載はありませんが、一般的な家具の地震対策として、次のような方法があります。

  • 高い棚の上や、倒れやすい家具の上に置かない
  • 滑り止めなどで、骨壷やミニ仏壇が倒れたり落ちたりしにくくする
  • 蓋が外れにくい容器を選ぶ
  • 分骨証明書や火葬許可証などの書類は、遺骨とは別の場所にまとめて保管する
  • アクセサリーは、身につけないときの置き場所を決めておく(紛失を防ぐため)

将来、だれが引き継ぐかは決めてある?

手元供養で決めておきたいのが、保管している人が亡くなったあとのことです。具体的には次の3点です。

  1. だれが引き継ぐかきょうだいのうち、だれが保管を引き継ぐか
  2. 引き継げないときの行き先保管する人の納骨と一緒にお墓に納める、合祀にする、散骨するなど
  3. 書類と情報の置き場所分骨証明書の保管場所と、どれが遺骨入りの品か

「いい仏壇」の解説も、オブジェや陶器などに加工している場合は、それが遺骨であると家族間で共有しておくよう勧めています。インテリアと思われて処分されることを避けるためです。

エンディングノートなどに、品名と置き場所を書いておくとよいでしょう。

骨壷・ミニ骨壷は、どう選べばいい?

この章のポイント

  • 寸は骨壷の直径。1寸は約3cm、7寸は約21cm
  • 東日本は7寸、関西圏など西日本は2寸〜5寸が多いとされる
  • 値段より、耐久性・密閉性・防湿性を見て選ぶ

サイズ(寸)は、どう決める?

骨壷の大きさは「寸」で表します。「いい仏壇」の解説では、寸は骨壷の直径の大きさで、1寸は約3cm、7寸なら直径約21cmです。男女で骨壷の大きさが変わることはない、としています。

用途・地域大きさの目安
大人の遺骨6寸か7寸が一般的。7寸に納まりきらない場合は8寸も使える
東日本7寸が一般的(すべての遺骨を納めるため)
関西圏など西日本一部を拾骨する方法が多く、2寸〜5寸の骨壷が使われる(いい仏壇・高知市斎場)。西日本でも地域によっては7寸を使うところもある。高知市斎場では、全部を収骨する方法(おおむね6〜7寸の骨壷が必要)が多く選ばれている
分骨(関西や北陸の一部の習慣)5寸や4寸の骨壷を複数用意することもある
手元供養用のミニ骨壷手のひらサイズが一般的。携帯用もある

出典:「いい仏壇」(鎌倉新書)の解説「骨壺の選び方」「手元供養とは?種類や費用を解説」、高知市斎場「収骨の方法について」(2026年10月25日確認)

選ぶときのポイントは、次のとおりです。

  • 全骨を手元に置く場合:いま遺骨が入っている骨壷の直径を測ると、必要な大きさの見当がつきます。
  • 小さな容器に移したい場合:粉骨すると、元より小さい容器に移せることがあります。どのくらい小さくできるかは遺骨の量によるため、粉骨を頼む業者に確認してください。
  • ミニ骨壷を選ぶ場合:商品ごとに内寸や容量が違います。入れたい量と、置く場所の広さを照らし合わせて選びます。

素材は、どれを選べばいい?

素材特徴
陶磁器骨壷では一般的。釉薬(ゆうやく)の具合や絵付けによって、さまざまな表情を出せる
石(大理石・オニキス・花崗岩など)耐久性に優れ、種類も豊富。重くなるため、取り扱いに気をつける
ガラス加工が容易で、デザイン性の高いものが作れる
金属・木素材の選択肢の一つとして挙げられている
和紙・粘土質数年経つと朽ちて土に還る。遺骨をそのまま残したい人や、将来移したい人には不向き

出典:「いい仏壇」(鎌倉新書)の解説「骨壺の選び方」をもとに作成(2026年10月25日確認)

価格の目安は、白無地の7寸で8,000円〜1万円程度、大理石製の7寸で2万〜3万円程度です(同)。

同じ解説は、値段が高いものが必ずしも良い骨壷というわけではないとして、耐久性・密閉性・防湿性などを考えて選ぶよう勧めています。

密閉性は、どこを見ればいい?

「いい仏壇」の解説は、ミニ骨壷について「密閉状態のしっかりしたものを選ぶことが重要です」としています。

骨壷の蓋の形にも違いがあります。蓋の端が本体に覆いかぶさる「切立」タイプのほうが、蓋の端が内側に入り込む「白並」タイプより、壷の中に湿気がたまりにくいと言われています(「骨壺の選び方」)。

通販で選ぶときは、商品ページで次の点を確かめておくと、届いてから困りにくくなります。

  • 内寸・容量(入れたい量が入るか)
  • 蓋の方式(ねじ込み式か、パッキンが付いているか)
  • 素材と重さ(置き場所の棚に載るか)
  • 乾燥剤を一緒に入れられる余裕があるか

将来、手元の遺骨はどうする?

この章のポイント

  • 主な行き先は、納骨・散骨・合祀の3つ
  • 全部を散骨すると戻せない。合祀後も一般に取り出せない

墓地埋葬法に自宅保管の規定はなく、手元供養を終える期限の定めも見当たりません。ただ、保管する人の高齢化や住み替えなどに備えて、行き先を考えておくと安心です。主な行き先は3つです。

納骨(お墓・納骨堂・樹木葬・永代供養墓)

納骨先が求める書類を用意する

  • 書類の例:分骨した遺骨は分骨証明書。火葬後そのまま手元に置いた遺骨は、火葬場で火葬済みの記入を受けた火葬許可証(墓地埋葬法第14条・第16条第2項。通称で埋葬許可証とも呼ばれる)
  • お墓から取り出して手元に置いた遺骨は、必要な書類を納骨先と市区町村に確認する
  • 注意点:場所によっては、粉骨した遺骨の納骨を断られる場合がある(「いいお墓」の解説)。事前に確認する

散骨

遺骨を粉状に砕く(粉骨)

  • 厚生労働省の「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」は、「焼骨は、その形状を視認できないよう粉状に砕くこと。」としている
  • 注意点:全部をまくと、遺骨を手元に戻せない。手を合わせる場所をどうするかも考えておく

合祀(合葬墓)

納骨先が求める書類を用意する

  • 注意点:合祀したあとは、一般に取り出せない。納骨先に確認する

それぞれの選択肢の費用や向いている人は、墓じまい後の遺骨はどこへ?6つの行き先を比較で比較しています。散骨の基本は散骨とは、合祀を含む永代供養の費用は永代供養の費用相場で解説しています。

迷ったときは、どこに相談する?

相談したいこと相談先
分骨証明書の発行、受付時間、手数料火葬を行う火葬場、葬儀社
お墓からの分骨、お布施墓地・霊園の管理者、寺院の住職
改葬許可の要否、自宅保管の扱い今のお墓がある市区町村の墓地担当窓口
書類づくり・手続きの代行行政書士
骨壷・ミニ仏壇の選び方仏具店
粉骨、遺骨の状態の確認粉骨業者、石材店

親族の中には、手元供養を快く思わない人もいる可能性があります(いいお墓)。費用や置き場所に加えて、「将来どこに納めるか」まで、きょうだいで話し合っておくと安心です。

墓じまいとあわせて考えている方は、墓じまいの進め方と手続きもご覧ください。

よくある質問

Q1. 火葬のときに分骨証明書をもらい忘れました。どうすればいいですか?

火葬場によって対応が違います。たとえば堺市は、分骨証明は火葬当日のみの発行としたうえで、申請しなかった場合の対応を次のように案内しています。

  • 初めて納骨する場合:納骨するお寺・墓地などにすべての遺骨を持って行き、一部を分骨して納骨したいと伝えて、分骨証明書の発行を申請する
  • 分骨した遺骨を残して、すでに納骨した場合:同市の斎場で火葬した場合に限り、火葬証明書を発行する

火葬証明書では納骨を受け付けないお寺・墓地もあります。その場合は、死亡届を出した区役所の市民課で火(埋)葬許可証の再交付を申請するよう、堺市は案内しています。ほかの地域では、火葬した火葬場と納骨先の両方に確認してください。

Q2. お墓に納めた分骨を、さらに別のお墓や納骨堂へ移すときは、何が必要ですか?

広島市は、すでに墓地や納骨堂に納められている分骨を他の墓地や納骨堂に移す場合は、いま分骨が納められている墓地または納骨堂の管理者が交付する埋蔵証明書または収蔵証明書が必要になる、と案内しています。

移す先の墓地・納骨堂の管理者にも、必要な書類を確認してください。

Q3. 遺骨ダイヤモンドは、注文からどのくらいで手元に届きますか?

「いい葬儀」の解説では、6か月が目安で、アクセサリーに加工する場合はさらに3週間程度必要、としています(2026年10月25日確認)。依頼する業者に確認してください。

出典

執筆・編集:しまい支度編集部(編集方針)

最終確認日:2026年10月25日