墓じまいの費用相場と内訳

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墓じまいの費用相場と内訳

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※2026年10月時点の情報です。

この記事でわかること

  • 墓じまいの総額がどう決まるか(撤去側・手続き側・納骨先側の3つ)
  • 項目ごとの相場と、金額が変わる条件
  • 条件の違う3つのモデルケースの試算
  • 見積書で確認したいポイントと、費用を抑える方法
この記事の目次
  1. 墓じまいの総額はいくら?「撤去」と「新しい納骨先」の2つで決まります
  2. 項目ごとの相場はいくら?金額が変わる条件と一緒に確認
  3. 条件が違うとどれくらい変わる?3つのモデルケースで試算
  4. 見積書はどこを見る?「一式」の中身と追加費用が出やすい項目
  5. 墓じまいの費用を抑えるには?
  6. 墓じまいの費用は誰が払う?きょうだいで分担を決めるには
  7. 一括見積もり・代行サービスはどう選ぶ?
  8. 相談先はどこ?
  9. よくある質問
  10. 出典

墓じまいの総額はいくら?「撤去」と「新しい納骨先」の2つで決まります

この章のポイント

  • 総額は「今のお墓の片付け」と「遺骨を移す先」の費用で決まる
  • 金額の幅が特に大きいのは、新しい納骨先
  • 内訳は撤去側・手続き側・納骨先側の3つに分けて考える

墓じまいの総額は、大きく次の2つで決まります。

  1. 今のお墓を片付ける費用(墓石の撤去、閉眼供養、離檀料など)
  2. 遺骨を移す先の費用(合祀墓・樹木葬・納骨堂など)

このうち、金額の幅が特に大きいのは「新しい納骨先」です。公営の合葬式の施設なら1体数万円で済む場合がある一方、鎌倉新書の「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」では、納骨堂の平均購入金額は81.5万円、樹木葬は71.7万円でした。どこへ移すかで、総額が数十万円単位で変わります。

費用の内訳は、次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。

撤去側

  • 主な費用:墓石の撤去・更地返還、遺骨の取り出し、廃材の処分
  • 支払先:石材店

手続き側

  • 主な費用:閉眼供養のお布施、離檀料、証明書や許可申請の手数料、代行手数料
  • 支払先:寺院、自治体、墓地管理者、代行業者

納骨先側

  • 主な費用:新しいお墓・施設の使用料、納骨料、粉骨・運搬
  • 支払先:霊園・寺院・納骨堂、散骨業者など
墓じまいの費用は、撤去側(石材店)、手続き側(寺院・自治体)、納骨先側(霊園・寺院など)の3つに分かれる

厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、2024年度(令和6年度)の改葬(遺骨の引っ越し)は約17.6万件でした。手続きの全体の流れは墓じまいの進め方と手続きにまとめています。

電卓と硬貨のイラスト

項目ごとの相場はいくら?金額が変わる条件と一緒に確認

この章のポイント

  • 墓石の撤去・更地返還は、1㎡あたり10万〜20万円が目安
  • 離檀料に決まった金額はない。払った人では10万〜50万円未満が最多
  • 納骨先は合祀墓3万〜30万円、樹木葬の平均71.7万円、納骨堂の平均81.5万円

撤去側・手続き側の費用

墓石の撤去・更地返還

1㎡あたり10万〜20万円

金額が変わる要因:区画の広さ、基礎の深さや鉄筋の有無、重機が入るか、傾斜地か、廃材の量と処分場の費用

出典:いいお墓の解説

閉眼供養のお布施

1万〜3万円(いいお墓の解説)/数万円程度(全優石)

金額が変わる要因:寺院との付き合い、お車代・御膳料を別に包むか

離檀料

決まった金額はない

数万〜数十万円が一般的とされる

金額が変わる要因:寺院の格式、檀家でいた年数、寺院との関係

出典:いいお墓の解説

遺骨の取り出し

1体3万円前後(いいお墓の解説)/数万円程度(全優石)

金額が変わる要因:遺骨の数、納骨室(カロート)の構造

洗骨・粉骨・運搬

業者や条件により異なる(見積もりで確認)

金額が変わる要因:新しい納骨先が粉骨を求めるか、移送の距離と方法

書類の手数料

数百円〜数千円程度

金額が変わる要因:自治体や墓地管理者ごとに異なる

出典:全優石

墓石の撤去・更地返還

全国優良石材店の会(全優石)は、撤去費用の見積もりは「墓地1㎡あたり」で出されるのが一般的だとしています。工事一式、墓石の大きさ、石塔の本数で出す石材店もあります。

金額を左右する条件として、全優石は次の点を挙げています。

  • 墓地の立地と状態、地盤
  • 基礎工事の深さと鉄筋の有無(積雪の多い寒冷地では、基礎が1m以上のこともある)
  • 廃材の量、運搬費、処分場の費用(地域で異なる)
  • 傾斜地や重機が入らない場所(工事費が割高になる)

閉眼供養のお布施

お墓から魂を抜く法要で、「魂抜き」とも呼ばれます。お布施は1万〜3万円が相場という解説(いいお墓)と、数万円程度という解説(全優石)があります。公営霊園など宗教を問わない墓地では、閉眼供養をするかどうか自体を家族で決められます。

離檀料

離檀料は、檀家をやめるときに寺院へ渡すお礼です。国民生活センターは、離檀料に明確な基準はないとしています。

参考になる数字として、「わたしたちの墓じまい」を運営する株式会社フーフーが、墓じまい経験者100人に行った調査(2026年2月実施)があります。

  • 離檀料(お布施)を払った人:76%
  • 払った人の金額:10万〜50万円未満が50.0%で最多。5万〜10万円未満が26.3%、5万円未満が19.7%、50万〜100万円未満が3.9%

ただし、回答者は100人で、墓じまいサービスの運営会社による調査です。全国の傾向を表す数字としては、幅を持って見てください。

書類の手数料

改葬には、今のお墓がある市区町村の「改葬許可証」が必要です。いいお墓の解説では、1通あたりの目安を次のようにしています。

  • 埋蔵証明書:300〜1,500円
  • 改葬許可申請:約1,000円
  • 受入証明書:無料〜1,500円

手数料と窓口は自治体ごとに違います。改葬許可申請書の書き方と自治体別の窓口で確認できます。

新しい納骨先の費用

合祀墓・合葬墓

3万〜30万円

出典:いいお墓「合祀墓の費用はいくら?」(2026年10月15日更新)

京都市深草墓園の納骨堂(合葬式)は、永年納骨で1体2万円(粉状の焼骨)または5万円(市内料金)

樹木葬

平均71.7万円

出典:鎌倉新書「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」

納骨堂

平均81.5万円

出典:同上

一般墓(新しく建てる)

平均152.0万円

内訳:墓石代平均101.7万円、土地利用料平均46.5万円

出典:同上

散骨

  • 委託:5万〜10万円
  • 合同:10万〜20万円
  • 単独:20万〜30万円

※海洋散骨の場合

出典:いいお墓の解説(2024年10月10日公開)

同じ調査では、購入されたお墓の種類は樹木葬が47.4%で最も多く、合祀墓・合葬墓16.4%、納骨堂15.5%、一般墓15.2%と続きます。

それぞれの特徴と向いている人は墓じまい後の選択肢(樹木葬・永代供養・納骨堂・散骨の比較)で解説しています。

条件が違うとどれくらい変わる?3つのモデルケースで試算

この章のポイント

  • ケース1(公営墓地→合葬式):約30万〜60万円
  • ケース2(寺院墓地→納骨堂):約140万〜185万円+撤去の割増
  • ケース3(遠方・代行→樹木葬):約90万円+代行の手続き費・交通費

この試算について

ここでは、上の相場を組み合わせて総額を試算します。実際の見積もりではなく、出典のある目安を足し合わせた計算です。お墓の条件によって、この範囲から外れることもあります。

ケース1

試算の総額:約30万〜60万円

  • 今のお墓:京都市の市営墓地
  • 区画・遺骨:2㎡・遺骨2体・重機が入る
  • 進め方:自分で石材店に依頼
  • 新しい納骨先:京都市深草墓園 納骨堂(合葬式)

ケース2

試算の総額:約140万〜185万円+撤去の割増

  • 今のお墓:関西の山あいの寺院墓地(檀家)
  • 区画・遺骨:2㎡・遺骨3体・重機が入らない
  • 進め方:寺院の指定石材店に依頼
  • 新しい納骨先:納骨堂

ケース3

試算の総額:約90万円+代行の手続き費・交通費

  • 今のお墓:遠方(親の出身地)の霊園
  • 区画・遺骨:1㎡・遺骨2体
  • 進め方:墓じまい代行に依頼
  • 新しい納骨先:樹木葬

ケース1:公営霊園・1区画・近くの合祀へ(約30万〜60万円)

家族も故人も京都市民の場合(市内料金)で試算しています。

撤去・更地返還

20万〜40万円

計算:2㎡ × 10万〜20万円

遺骨の取り出し

約6万円

計算:2体 × 3万円

閉眼供養

0〜3万円

計算:宗教不問のため任意

離檀料

0円

計算:寺院墓地ではないため不要

書類

1万円未満

計算:埋蔵証明書・許可申請・受入証明書 × 2体

納骨先

4万〜10万円

計算:深草墓園 納骨堂(合葬式・永年)2体 × 2万〜5万円(市内料金。市外料金では1体4万円または10万円)

撤去費が総額の大半を占めます。

京都市の市営墓地条例では、使い終えるときは原状に戻して市の検査を受けることになっています。また、すでに納めた使用料と管理料は、市長が特別の理由があると認めるとき以外は還付されません。

ここに注意

深草墓園の納骨堂は合葬式のため、納めた遺骨は返してもらえない点にも注意してください。改葬で移す場合の申込みの手続きは、京都市に確認してください。

ケース2:寺院墓地・山の上で重機が入らない・納骨堂へ(約140万〜185万円+割増)

撤去・更地返還

40万円+割増

計算:2㎡ × 20万円(難所のため上限で計算)

遺骨の取り出し

約9万円

計算:3体 × 3万円

閉眼供養

1万〜3万円

計算:いいお墓の目安

離檀料

10万〜50万円

計算:フーフー社調査で最も多かった帯

書類

1万円程度

計算:3体分

納骨先

81.5万円

計算:納骨堂の平均購入金額

重機が入らない場所では、人の手で石を運び出すため、全優石も「割高になる」としています。割増の幅は現地を見ないと出ないため、ここでは含めていません。

離檀料はこの試算で最も読みにくい項目です。まず住職に墓じまいの事情を相談し、金額の目安を聞いてから見積もりに入れると、総額の見通しが立てやすくなります。

ケース3:遠方のお墓・代行に依頼・樹木葬へ(約90万円+α)

撤去・遺骨の取り出し

14.3万円

計算:代行サービスの1㎡までの料金(下記)

閉眼供養

3万円程度

計算:原則として代行料金に含まれないため、希望する場合は別途

書類

1万円未満

計算:2体分

行政手続きの代行・交通費

業者や条件により異なる(見積もりで確認)

計算:業者や距離による

納骨先

71.7万円

計算:樹木葬の平均購入金額

撤去費は、マネーポストWEBが報じた株式会社フーフー「わたしたちの墓じまい」の料金(2023年11月時点の報道による料金、税込)で計算しました。墓の撤去と遺骨の取り出しで、1㎡まで14.3万円、2㎡まで20.9万円です。閉眼供養は原則として料金に含まれず、希望する場合にお布施(相場3万円)を別に払うと報じられています。

いいお墓の目安(1㎡あたり10万〜20万円+遺骨1体3万円前後)で計算すると16万〜26万円です。代行サービスでも撤去費の水準は大きく変わらず、違いは「現地に行く回数」と「手続きの手間」に出ます。遠方のお墓では、何度も現地へ行く交通費と時間も含めて比べてみてください。

見積書はどこを見る?「一式」の中身と追加費用が出やすい項目

この章のポイント

  • 「一式◯◯万円」のネット広告は、後から追加料金が出ることが多い(全優石)
  • 「一式」と書かれていたら、含まれる項目を一つずつ確認する
  • 基礎・廃材・遺骨の数が想定と違うと、追加費用が出やすい

全優石は、「墓じまい一式◯◯万円」というネット広告は、後から追加料金が出ることが多いと注意を呼びかけています。「一式」と書かれていたら、次の項目が含まれているかを一つずつ確認しましょう。

「一式」に含まれているかを確かめるチェックリスト

  • 撤去の範囲(墓石・外柵・基礎・納骨室・植木・砂利のどこまでか)
  • 廃材の運搬費と処分費
  • 重機の使用料、または重機が入らない場合の手運び(小運搬)の費用
  • 遺骨の取り出し(何体分か)
  • 洗骨・乾燥・粉骨の有無と料金
  • 閉眼供養の手配(お布施は別か)
  • 行政手続きの代行(含まれるか、別料金か)
  • 更地にした後の管理者の確認(検査)への立ち会い
  • 消費税(税込か税抜か)

追加費用が出やすい項目

  • 基礎が想定より深い・鉄筋が入っている:全優石が金額の変わる要因として挙げています。
  • 廃材が多い:外柵や敷石が大きいと、処分費が増えます。
  • 想定より遺骨が多い・土葬の遺骨が出てきた:取り出し・洗骨の追加になりやすい部分です。見積もり時に「何体の想定か」「想定と違ったらどうなるか」を書面で確認しておきましょう。

墓じまいの費用を抑えるには?

この章のポイント

  • 指定石材店がなければ、2〜3社から見積もりを取る
  • 公営墓地は、使用料の還付と合葬墓の減額を確認する
  • 総額の差が最も大きく出るのは納骨先

1. 指定石材店がなければ相見積もりを取る

寺院墓地や民営霊園では、工事できる石材店が決まっている(指定石材店)ことがあります。まず墓地の管理者に確認し、指定がなければ2〜3社から見積もりを取りましょう。比べるときは総額だけでなく、上のチェックリストの項目がそろっているかを見ます。

2. 公営墓地は「還付」と「合葬墓の減額」を確認する

しまい支度が関西2府4県の111市のうち105市を調べたところ、墓じまい費用そのものへの補助金は0件でした。あるのは、公営墓地を返すときの使用料の還付と、公営の合葬墓の使用料の減額です。

ここに注意

ただし京都市のように、条例で、すでに納めた使用料と管理料は、市長が特別の理由があると認めるとき以外は還付しないと定めている自治体もあります。

自治体ごとの違いは墓じまいの補助金(関西2府4県)でまとめています。

3. 納骨先の選び方で総額が大きく変わる

総額の差が最も大きく出るのは納骨先です。たとえば2体を移す場合、京都市深草墓園の納骨堂(合葬式・市内料金)なら4万〜10万円ですが、樹木葬の平均71.7万円、納骨堂の平均81.5万円とは数十万円の差があります。

合祀・合葬を選ぶ前に

一方で、合祀・合葬は後から遺骨を取り出せない施設がほとんどです。費用だけで決めず、「お参りの場所を残したいか」「将来また移す可能性があるか」をきょうだいで話し合ってから選びましょう。

墓じまいの費用は誰が払う?きょうだいで分担を決めるには

この章のポイント

  • 墓じまいの費用を誰が払うかを決めた法律はない
  • 民法は祭祀承継者がお墓を引き継ぐと定めるが、費用負担は決めていない
  • 家族で話し合って決めるのが一般的

墓じまいの費用を誰が払うかを決めた法律はありません。民法では、お墓などは相続財産とは別に「祭祀を主宰する人(祭祀承継者)」が引き継ぐと定められていますが、費用の負担までは決まっていません。

そのため、家族で話し合って決めるのが一般的です。

分担の決め方の例

均等に割る

  • 向いているケース:きょうだいの関わり方に差がない
  • 注意点:手続きを担う人の手間が報われにくい

承継者が多めに払う

  • 向いているケース:お墓を引き継いだ人が納骨先も管理する
  • 注意点:ほかのきょうだいの意見が入りにくくなる

親の預金や相続財産から出す

  • 向いているケース:親が元気なうちに方針が決まっている
  • 注意点:相続全体との関係を整理する必要がある

揉めないためのチェックリスト

  • 見積もりは全員に共有した
  • 契約者(窓口になる人)を決めた
  • 分担の割合と、立て替えたお金の精算方法を決めた
  • 領収書と見積書を保管する人を決めた
  • 新しい納骨先に全員が納得している

税金について

相続財産から払う場合の税金の扱いは状況によって変わります。具体的には税理士に相談してください。

一括見積もり・代行サービスはどう選ぶ?

この章のポイント

  • 依頼先は石材店・一括見積もり・代行・納骨先の紹介付きの4つ
  • お墓が遠方で何度も現地に行けないなら、代行サービスが向いている
  • 離檀料の交渉まで請け負う業者は、弁護士法に違反するおそれ(全優石)

依頼先は大きく4つに分かれます。

石材店に直接依頼

  • 向いている人:お墓の近くに住んでいて、自分で手続きできる
  • 確認したいこと:指定石材店の有無、見積書の内訳

一括見積もりサービス

  • 向いている人:指定石材店がなく、複数社を比べたい
  • 確認したいこと:紹介される業者の地域、断りやすさ

墓じまい代行サービス

  • 向いている人:お墓が遠方で、何度も現地に行けない
  • 確認したいこと:手続き代行の範囲、閉眼供養の手配、追加料金の条件

新しい納骨先の紹介付きサービス

  • 向いている人:納骨先もまだ決まっていない
  • 確認したいこと:紹介先が限られていないか、改葬の手続き支援があるか

ここに注意

なお全優石は、離檀料の交渉まで請け負う業者について、弁護士法に違反するおそれがあると注意を呼びかけています。交渉を含むサービスを使う場合は、弁護士が関わる仕組みかどうかを確認しましょう。

相談先はどこ?

  • 費用や工事の内容:墓地の管理者、石材店(複数社の見積もり)
  • 離檀料で困ったとき:消費者ホットライン「188」(最寄りの消費生活センターにつながります)
  • 改葬の書類:今のお墓がある市区町村の担当窓口。書類作成の代行は行政書士に相談できます
  • 法律上の争いになりそうなとき:弁護士

まずは今のお墓の広さ・遺骨の数・墓地の種類(公営・寺院・民営)を確認し、撤去の見積もりを1件取るところから始めると、総額の見通しが立ちます。

よくある質問

Q1. 墓じまいの費用は誰が払うのですか?

法律で決まった負担者はいません。お墓を引き継いだ祭祀承継者が払うことが多いものの、きょうだいで均等に分ける、親の預金から出すなど、家族の話し合いで決めます。見積もりを全員で共有し、分担と精算の方法を先に決めておくと揉めにくくなります。

Q2. 離檀料の相場は?払えない額を言われたらどうすればいいですか?

いいお墓の解説では、決まった金額はなく、数万〜数十万円が一般的とされています。墓じまい経験者100人への調査(フーフー社、2026年)では、払った人の半数が10万〜50万円未満でした。

国民生活センターには数百万円を求められた相談も寄せられています。納得できない場合は、まず寺院とよく話し合い、困ったときは消費者ホットライン「188」に相談してください。

Q3. 墓石の撤去は1㎡あたりいくらですか?

1㎡あたり10万〜20万円が目安です(いいお墓の解説)。基礎の深さ、重機が入るかどうか、廃材の量などで変わります。山の上や狭い通路の奥にあるお墓は割高になりやすいため、現地を見てもらってから見積もりを取ると安心です。

Q4. 墓じまいを一番安く済ませる方法は?

総額を最も左右するのは新しい納骨先です。公営の合葬式の施設は、1体数万円で納められる場合があります(例:京都市深草墓園の納骨堂は市内料金で1体2万〜5万円)。そのうえで、指定石材店がなければ相見積もりを取り、公営墓地なら使用料の還付や合葬墓の減額がないかを確認します。

Q5. 墓じまいにローンは使えますか?

使えるローンがあるか、資金の使い道に墓じまいや改葬が含まれるかは、金融機関の商品ごとに違います。借り入れを考える場合は、各金融機関に確認してください。借り入れの前に、納骨先の見直しなどで総額を下げられないかも検討しましょう。

出典

執筆・編集:しまい支度編集部(編集方針)

最終確認日:2026年10月24日