仏壇の処分方法と費用|6つの方法の比較と粗大ゴミ・魂抜きの目安

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仏壇の処分方法と費用|6つの方法の比較と粗大ゴミ・魂抜きの目安

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※2026年10月時点の情報です。

結論:仏壇の処分費用は、何で決まる?

仏壇の処分費用は、どこまでを自分でやり、どこからを人に頼むかで大きく変わります。

  • 自治体の粗大ゴミ:自分で運び出すなら、今回確かめた市区の手数料で200円〜3,200円です。閉眼供養(魂抜き)のお布施は別にかかります。
  • 仏壇店やお寺の引き取り:今回確かめた料金表の例で、1万円〜7万7,000円です(サイズや方法で変わります)。
  • 遺品整理業者:実家の片付けとまとめて頼むと家全体の見積もりに入るため、仏壇の分は見積書の内訳で確かめます。

どの方法でも、先に家族で仏壇・位牌の行き先を決め、中身を確かめてから進めると手戻りが少なくなります。

この記事の目次
  1. 仏壇の処分にはいくらかかる?6つの方法の費用を比べる
  2. 処分の前に何をすればいい?3つの準備
  3. 仏壇を粗大ゴミで出すには?主な市区の料金とサイズの測り方
  4. 位牌はどう処分する?お焚き上げと、手元に残す選択肢
  5. 買い替え・小型化という選択肢はある?
  6. 墓じまいと同時に進めるなら、どう段取りする?
  7. 実家じまいの中で進めるなら、何から手をつける?
  8. 相談先はどこ?
  9. よくある質問
  10. 出典

仏壇の処分にはいくらかかる?6つの方法の費用を比べる

この章のポイント

  • 粗大ゴミは200円〜3,200円。供養のお布施は別にかかる
  • 仏壇店・お寺の料金例は1万円〜7万7,000円
  • 供養が含まれるか、運び出しは誰がするかで比べる

6つの方法を一覧で比べます。金額は各出典が示す例で、地域・サイズ・搬出の条件で変わります。業者の料金は、各社の公式サイトで2026年10月25日に確認したものです。

仏壇店(例:お仏壇のはせがわ)

供養引取りのみ:19,800円〜77,000円(税込)

  • 料金の決め方:三辺合計(幅+奥行+高さ)で、130cmまで19,800円〜400cmまで77,000円。400cmを超えると追加料金がかかる場合あり
  • 仏壇の購入と同時に頼む場合:16,500円〜44,000円(実店舗では税込110,000円以上の購入が条件)
  • 閉眼供養(魂抜き):はせがわでは行わず、手配もしない。必要なら引き取りの前にお寺へ依頼
  • 運び出し:指定の日に自宅まで回収に来る。当日は立ち会いが必要
  • 対応地域:全国対応だが、離島など一部の地域では対応できないことがある
  • 向いている人:新しい仏壇に買い替える人

出典:お仏壇のはせがわ「お仏壇・仏具の引取りについて」(2026年10月25日確認)

お寺(菩提寺・寺院の引き取り)

お布施3万〜5万円(行政書士法人Treeの解説)

  • 寺院の料金例:高野山真言宗やすらか庵(千葉市)は、持ち込み2万円(高さ60cm程度で160サイズ以内は1万円)、宅配(160サイズまで)1万円、出張は御布施3万5千円(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城は交通費無料、ほかの地域は交通費実費。極端に大きい仏壇などは別途相談)。税込・税抜の表記はなし(2026年10月25日確認)
  • 閉眼供養:やすらか庵は、出張引き取りではその場で閉眼供養を行うと案内
  • 運び出し:自分で運ぶ・送るか、出張を頼む
  • 向いている人:菩提寺との付き合いが続いている人

出典:行政書士法人Treeの解説記事(2026年5月23日更新)、やすらか庵「仏壇の処分、お焚き上げ供養」

遺品整理業者

家全体の見積もりに含まれる

  • 仏壇だけの金額:業者ごとに違うため、見積書の内訳で確認
  • 閉眼供養:手配まで頼めるかを業者に確認
  • 運び出し:業者が搬出
  • 向いている人:実家の家財をまとめて片付ける人

自治体の粗大ゴミ

今回確かめた市区で200円〜3,200円

  • 例:大阪市1,000円、名古屋市2,000円、京都市400円〜2,400円、堺市800円・2,000円、東京都中央区200円〜3,200円(詳しくは後の章)
  • 閉眼供養:自分でお寺に依頼(お布施は別)
  • 運び出し:自分で指定の場所まで出す
  • 向いている人:費用を抑えたい人、自分たちで運び出せる人

不用品回収業者

1万〜3万円程度(「おいくら」の解説)

  • 閉眼供養:業者によって異なる
  • 運び出し:業者が搬出
  • 注意:市区町村の許可を受けた業者かを確認(後の章で説明)
  • 向いている人:ほかの大きな家財も一緒に出したい人

出典:リユースサービス「おいくら」の解説記事(2026年8月27日更新)

専門業者(仏壇処分業者)

3万〜10万円(行政書士法人Treeの解説)

  • 供養の内容:閉眼供養と処分をセットで頼める(Treeの解説)。読経をその場で行うのか、合同供養なのかを確認
  • 運び出し:業者が搬出。宅配で受け付けるところもある
  • 向いている人:菩提寺がなく、供養と処分を一度に済ませたい人

一覧を見るときは、次の3つの点を押さえておくと判断しやすくなります。

  1. 供養の費用が含まれているか:粗大ゴミの収集には供養は含まれません。はせがわも、引き取り後に僧侶を招いて供養式を行いますが、閉眼供養ではないと明記しています。
  2. 運び出しを誰がするか:大きく重い仏壇もあり、自分で出す場合は人手を確保しておきます。
  3. サイズの測り方:はせがわと京都市は三辺の合計、堺市は最も長い辺、東京都中央区は高さと幅の合計で料金が決まります。見積もりの前に、メジャーで幅・奥行・高さを測っておくと話が早く進みます。

処分の前に何をすればいい?3つの準備

この章のポイント

  • 閉眼供養は、まず菩提寺に相談する
  • お布施の目安は出典で幅がある(1万〜3万円、3万〜10万円)
  • 引き出しの中身は、処分の前に家族で確かめる

閉眼供養(魂抜き)はいつ、だれに頼む?

閉眼供養は、仏壇や位牌を処分したり移したりする前に、お寺に読経してもらう供養です。「魂抜き」とも呼ばれます。ただし、考え方や呼び方は宗派によって違います。

引き取る側が、事前に済ませるよう案内している場合があります。はせがわは、閉眼供養が必要な場合や、本尊・位牌の引き取りを希望する場合は、引き取りの前にお寺へ頼んで済ませるよう案内しています。

頼み先は、次の順で考えると迷いにくくなります。

  1. 菩提寺(先祖代々お付き合いのあるお寺)まずはここに相談します。
  2. 近くの同じ宗派のお寺や、僧侶の手配サービス菩提寺がない、または遠方で来てもらえない場合に使います。
  3. 引き取りを頼む業者の手配業者が供養も手配する場合は、読経をその場で行うのか、合同供養なのかを確認します。

お布施の金額に決まりはありません。公開されている目安は次のとおりで、出典によって幅があります。

閉眼供養のお布施(「おいくら」の解説)

1万〜3万円程度

出典:「おいくら」の解説記事。お寺との関係によって変わるとしています

閉眼供養のお布施(行政書士法人Treeの解説)

3万〜10万円

出典:行政書士法人Treeの解説記事。檀家として菩提寺に直接頼む場合は1万〜5万円としています

菩提寺に引き取り・お焚き上げまで頼む場合のお布施

3万〜5万円

出典:行政書士法人Treeの解説記事

御車代(来てもらう場合)

5,000円〜1万円程度

出典:「おいくら」の解説記事

御膳料(会食をしない場合)

5,000円〜1万円程度

出典:「おいくら」の解説記事

金額に迷ったら、菩提寺に目安をたずねる方法もあります。

位牌・仏具・本尊はどう分ける?

仏壇の中身は、行き先が分かれます。先に仕分けておくと、引き取りの見積もりも正確になります。

位牌

手元に残す/お寺でお焚き上げ/お寺に預ける

後の章「位牌はどう処分する?」で詳しく説明します

本尊(仏像・掛け軸)

新しい仏壇に移す/お寺に納める

はせがわは、本尊の引き取りを希望する場合は事前に閉眼供養を済ませるよう案内しています

過去帳

手元に残す/お寺に相談する

戒名や命日が記された記録です

仏具(香炉・りん・花立など)

仏壇と一緒に引き取り/自治体の分別ルールに沿って出す

はせがわでは仏具(ダンボール1箱)5,500円(税込)(2026年10月25日確認)

遺影・写真

手元に残す/データ化

家族で分け合うこともあります

引き出しや台の中に、何が残っていないか?

仏壇の引き出しや台の下には、思いがけない物が入っていることがあります。「おいくら」の解説記事も、過去帳や数珠、印鑑、現金、権利書などの重要書類が残ったまま手放してしまう例に注意を促しています。

はせがわも、引き取りの当日までに内部や引き出しを空にするよう求めていて、預かった仏壇はどんな理由があっても返却できないとしています。処分の前に、きょうだいと一緒に中身を確かめておくと安心です。

  • 現金、通帳、印鑑
  • 不動産の権利証、保険証券、年金関係の書類
  • 遺言書やエンディングノート
  • 過去帳、家系図、古い手紙や写真
  • お守り、御朱印帳、へその緒など、家族の思い出の品

遺言書が見つかったら

封がされた遺言書は、その場で開けずに、家庭裁判所での「検認」が必要かを確かめます。裁判所の「遺言書の検認」のページでは、封印のある遺言書は、家庭裁判所で相続人などの立会いのうえで開封することになっていると説明されています。

公正証書遺言や、法務局で保管されている自筆証書遺言(交付される「遺言書情報証明書」)は、検認の必要がありません。最終的な判断は、司法書士・弁護士などの専門家に相談してください。

仏壇を粗大ゴミで出すには?主な市区の料金とサイズの測り方

この章のポイント

  • 仏壇の手数料は市区ごとに違い、測り方も違う
  • 閉眼供養と運び出しは、自分で手配する
  • 品目別の金額を載せず、申込み時に案内する市もある

自治体の粗大ゴミは、手数料だけで見ると、最も安く済みやすい方法です。ただし、閉眼供養は自分で別に手配し、決められた日に指定の場所まで自分で出す必要があります。料金と申し込み方法は市区町村ごとに違うため、公式ページで確かめられた例を並べます。

京都市:三辺合計で400円〜2,400円

京都市が2026年4月1日から適用している告示では、仏壇・神棚は「タンス・家具類」の区分に入り、1個または1セットごとに三辺の合計で手数料が決まります。

三辺の合計手数料
2m未満400円
2.5m未満800円
3m未満1,200円
3.5m未満1,600円
4m未満2,000円
4.5m未満2,400円

告示の表は「4.5m未満」までで、それより大きい仏壇の区分はありません。大きな仏壇は、申し込みの際に受付で相談してください。京都市の大型ごみは、大型ごみ受付センターへの電話か、「京都市 大型ごみ・持込ごみインターネット受付」(年中無休)で申し込みます(京都市「市民しんぶん 中京区版」No.360、令和7年12月15日)。

大阪市:仏壇は1点1,000円

大阪市の「粗大ごみ処理手数料一覧表」(2025年8月6日更新)では、仏壇は「家具・寝具類」に入り、1点1,000円です。サイズによる区分はありません。

申し込みは、インターネット、チャットボット、電話、ファックス、はがきから選べます。一覧表のページに載っている事業管理課の電話では申し込みができないと明記されているので、申し込み方法の案内に沿って手続きします。

名古屋市:仏壇は2,000円

名古屋市の「粗大ごみ処理手数料の例」(2026年9月30日更新)では、仏壇は2,000円です。このページには、サイズによる区分の記載はありません。

名古屋市では令和8年10月に粗大ごみの対象の変更があり、市の案内では粗大ごみ処理手数料の改定もあわせて知らせています。上の手数料の例のページには改定の前後どちらの金額かが書かれていないため、申し込みの前に最新の案内で確認してください。

堺市:最も長い辺が1m未満なら800円、1m以上なら2,000円

堺市の「粗大ごみ処理手数料一覧表(平成13年12月1日施行)」では、仏壇は最も長い辺が1メートル未満なら800円、1メートル以上なら2,000円です。申し込みは、インターネット(24時間)か、堺市家庭ごみ受付センターへの電話です。

このページの更新日は2012年12月19日なので、申し込みの際に金額を確かめておくと安心です。

東京都中央区:高さと幅の合計で200円〜3,200円

東京23区では、手数料は区ごとに決まっています。例として、中央区の「粗大ごみ 品目・手数料一覧」(令和5年10月1日改定の料金)では、仏壇は「箱物家具」の品目に含まれ、高さと幅の合計で200円(90cm以下)から3,200円(360cm以上)までの8段階です。

神戸市:手数料は申し込みのときに案内

神戸市では、ごみ袋に入らない物や5kgより重い物が「大型ごみ」です。品目ごとの金額は案内ページに載っていません。電話・FAXでは、申し込みのあとに手数料・受付番号・収集日・出す場所が案内されます。インターネットでは、申し込みのあとにメールで受付番号・収集日・出す場所が知らされます。流れは次のとおりです。

  1. 申し込むインターネット(24時間)、または大型ごみ受付センターへの電話・FAXで申し込みます。
  2. 案内を受ける電話・FAXでは手数料・受付番号・収集日・出す場所が、インターネットではメールで受付番号・収集日・出す場所が案内されます。
  3. 支払うインターネットではキャッシュレス決済、またはシール券で支払います。シール券はコンビニなどで買い、番号を書いて貼ります。
  4. 出す指定の日時・場所に出します。

粗大ゴミで出すときの注意点

  • 閉眼供養を先に済ませる:粗大ゴミの収集には、供養は含まれません。
  • 中身を空にする:位牌・本尊・過去帳は取り出し、仏具は市区町村の分別ルールに従います。
  • 自分で運べるか考える:指定の場所までは自分で出します。重い仏壇は、運ぶ人手を先に確保しておきます。

位牌はどう処分する?お焚き上げと、手元に残す選択肢

この章のポイント

  • お焚き上げは、位牌1柱あたり数千円〜1万円程度が目安
  • 閉眼供養を済ませてから、お寺や仏壇店に頼む
  • 手元に残す・まとめる・預ける方法もある

お焚き上げを頼む場合

リユースサービス「おいくら」の解説記事は、役割を終えた位牌や本尊は、ごみとして捨てずにお寺に引き取ってもらい、お焚き上げをするのが一般的だとしています。費用は位牌1柱あたり数千円〜1万円程度が目安とされています。

頼み先の例は次のとおりです。

  • 菩提寺、または近くの同じ宗派のお寺
  • 仏壇の引き取りと一緒に頼める仏壇店・専門業者(はせがわは、位牌の引き取りを希望する場合は事前に閉眼供養を済ませるよう案内しています)
  • 仏壇の引き取りを受け付けるお寺(例:やすらか庵は、160サイズの箱に入る仏壇を宅配でも受け付けています。持ち込みと出張では、位牌が仏壇に入ったままでもよいと案内しています(2026年10月25日確認))

手元に残す・形を変える選択肢

「全部を手放すのは気が引ける」という人は、次のような方法もあります。費用はお寺や仏具店によって違うため、頼む先に確かめてください。

そのまま手元に残す

位牌だけを自宅の棚などに置く

向いている人:住まいは狭いが、手を合わせる場所は残したい人

繰り出し位牌にまとめる

複数の位牌を、札を差し替える形の1基にまとめる

向いている人:先祖の位牌が何基もある人

過去帳に移す

戒名・命日を過去帳に記し、位牌はお焚き上げする

向いている人:物を減らしたい人

お寺に預ける

位牌をお寺に預け、供養を続けてもらう

向いている人:継ぐ人がいない人

買い替え・小型化という選択肢はある?

この章のポイント

  • 大きな仏壇を、小型の仏壇に替える方法もある
  • はせがわは、購入と同時なら引き取り料金が下がる
  • 本尊と位牌が入るサイズかを測ってから選ぶ

処分ではなく、小さな仏壇に買い替える人もいます。実家の大きな仏壇を、自分の住まいに置ける小型の仏壇に替える方法です。

  • 上置き仏壇:棚やチェストの上に置く小型の仏壇
  • モダン仏壇(家具調仏壇):洋室になじむ色や素材で作られた仏壇
  • ミニ仏壇・仏具セット:位牌と本尊、最低限の仏具だけを置く形

買い替えのときは、次の点を確かめておきます。

  1. 古い仏壇の引き取り料金はせがわのオンラインショップでは、仏壇の購入と同時に引き取りを頼むと16,500円〜44,000円(税込)で、供養引取りのみ(19,800円〜77,000円)より安くなります。実店舗でこの料金になるのは、税込110,000円以上を購入した場合です(2026年10月25日確認)。
  2. 閉眼供養と開眼供養古い仏壇の閉眼供養と、新しい仏壇の開眼供養(魂入れ)を同じ日に頼めるか、お寺に相談します。
  3. 本尊と位牌が入るサイズか位牌の高さ、本尊の大きさを測ってから選びます。

墓じまいと同時に進めるなら、どう段取りする?

この章のポイント

  • お墓と仏壇の閉眼供養を、まとめて頼めるか相談する
  • 位牌の行き先は、遺骨の行き先とそろえて考える
  • 関西111市のうち105市の調査では、墓じまい費用の補助制度は見つからなかった

お墓と仏壇を同じ時期に整理すると、お寺とのやり取りを一度にまとめられます。

  • 閉眼供養を同じ日に頼めるか相談する:お墓の閉眼供養と仏壇の閉眼供養を、同じ僧侶にまとめて頼めることがあります。お布施の包み方(まとめるか、別にするか)も一緒に確認します。
  • 位牌の行き先を、遺骨の行き先とそろえる:改葬先の永代供養墓や納骨堂が、位牌も預かるかどうかを確かめます。
  • 費用の補助について:関西2府4県の111市のうち105市を2026年10月に調べたところ、墓じまいの費用そのものを補助する制度は見つかりませんでした。あるのは、公営墓地の「使用料の還付」や「合葬墓の減額」です。詳しくは墓じまいの補助金は関西にある?をご覧ください。

墓じまい全体の順番は墓じまいの進め方と手続きで説明しています。遺骨の移し先の比較は墓じまい後の遺骨はどこへ?6つの行き先を比較もあわせてどうぞ。

実家じまいの中で進めるなら、何から手をつける?

この章のポイント

  • 仏壇・位牌の行き先は、片付けの最初に家族で決める
  • 業者の見積もりで、仏壇の搬出と供養の扱いを確かめる
  • 不用品回収は、市区町村の許可があるかを確認する

実家を片付ける・手放す流れの中で仏壇を処分する場合は、仏壇を最後まで残すか、最初に決めるかを家族で決めておくと進めやすくなります。おすすめの順番は次のとおりです。

  1. 行き先を話し合うきょうだいで、仏壇・位牌をだれが引き継ぐか、手放すかを話し合います。
  2. 中身を確かめる仏壇の中身を確認し、貴重品と位牌・過去帳を取り出します。
  3. 閉眼供養の日を決める菩提寺に相談し、日程を決めます。
  4. 処分方法を決める遺品整理業者にまとめて頼むか、仏壇だけ別に頼むかを決めます。
  5. 家財全体の片付けへ進む

遺品整理業者にまとめて頼む場合は、見積もりの段階で次を確かめます。

  • 仏壇の搬出・処分が見積もりに入っているか、別料金か
  • 閉眼供養の手配まで頼めるか、自分でお寺に頼む必要があるか
  • 家庭から出るごみを運ぶための、市区町村の許可(または委託)を受けているか

遺品整理を業者に頼むときの間取りごとの費用の目安は、遺品整理の費用相場で解説しています。業者の許可の確かめ方や、見積書で比べる項目は、遺品整理業者の選び方でチェック表にまとめています。

不用品回収業者を使うときの注意

ここに注意

環境省は、家庭の廃棄物を回収できるのは「一般廃棄物処理業の許可」を持つ業者で、産業廃棄物処理業や古物商の許可では回収できないとして、無許可の回収業者を使わないよう呼びかけています。無許可の業者が回収した粗大ごみが不法投棄された例や、高額な処理料金を請求された例も報告されています。

東京都は2024年3月、不用品回収業者24件に立入検査を行い、13件に一般廃棄物収集運搬の無許可営業のおそれがあるとして文書指導をしました。

依頼する前に、次の点を確認しておくと安心です。

  • 市区町村の一般廃棄物処理業の許可(または委託)を受けているか
  • 見積もりが書面で出るか、追加料金の条件が書かれているか
  • 仏壇の供養をどう扱うか

相談先はどこ?

状況に合わせた相談先をまとめます。

こんなとき相談先
閉眼供養・お布施の金額菩提寺、または同じ宗派の近くのお寺
粗大ゴミの可否・料金お住まいの市区町村の粗大ごみ受付センター
仏壇の引き取りと供養をまとめて仏壇店、仏壇処分の専門業者
実家の家財と一緒に遺品整理業者(複数社の見積もりを比べる)
遺言書や相続の書類が出てきた司法書士・弁護士・税理士

よくある質問

Q1. 魂抜き(閉眼供養)は必ずしなければいけませんか?

閉眼供養は宗教上の儀式で、行うかどうかは、宗派やお寺、家族の考え方で判断します。考え方や呼び方は宗派によって違うため、所属のお寺に確かめるのが確実です。

親族の中に気にする人がいる場合は、行っておくと後のわだかまりを避けやすくなります。

Q2. 仏壇を自分で解体して、燃えるごみに出してもいいですか?

自治体の分別ルールに沿っていれば、解体して出せる場合もあります。ただし仏壇には木材のほかに金具やガラスなどが使われていることがあり、分別に手間がかかります。けがの心配もあります。

解体する前に、市区町村のごみ分別の案内や受付センターに確認し、閉眼供養は先に済ませておきます。

Q3. 仏壇の処分費用は、だれが払うものですか?

決まりはありません。仏壇を引き継いだ人(祭祀を継ぐ人)が負担することもあれば、きょうだいで分けることもあります。あとでもめないよう、費用の分け方を先に話し合い、領収書を残しておくのがおすすめです。

相続全体に関わる場合の最終的な判断は、税理士・司法書士・弁護士などに相談してください。

Q4. 宗派が分からない場合は、どうすればいいですか?

位牌の裏や過去帳、親族の話から手がかりを探します。分からないままでも、近くのお寺に事情を話して相談することはできます。

Q5. 仏壇は売れますか?

リユースサービス「おいくら」の解説記事では、金仏壇や唐木仏壇、モダン仏壇(家具調仏壇)は中古の需要があり、買取が可能とされています。値が付くかは状態やサイズで変わるため、査定で確かめます。

同じ記事は、魂抜きをしていない仏壇は、引き取りを断られるケースがほとんどだとしています。売る場合も、閉眼供養を先に済ませておくと話が進めやすくなります。

出典

執筆・編集:しまい支度編集部(編集方針)

最終確認日:2026年10月25日