樹木葬の費用相場と後悔しない選び方|種類別の価格と見学チェック表

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※2026年10月時点の情報です。料金や募集条件は変わることがあるため、申し込み前に各霊園・自治体の最新情報をご確認ください。

結論:樹木葬の費用はいくら?何で変わる?

樹木葬の費用は、「どんな場所か(形式)」と「どう埋葬するか(埋葬方法)」の2つで大きく変わります。

  • 樹木葬の平均購入金額:71.7万円。前年の67.8万円から上がっています(鎌倉新書「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」。2025年に「いいお墓」経由でお墓を購入した人が対象)
  • 形式別の平均:里山型61.4万円、公園型64.2万円、庭園型68.9万円(同社「第2回 樹木葬の消費者全国実態調査(2025年)」。2024年に「いいお墓」経由で樹木葬を購入した人が対象)
  • 埋葬方法別の目安:合祀型5万〜30万円、集合型10万〜60万円、個別型20万〜150万円(「いいお墓」の解説記事)
  • 公営の例:京都市深草墓園の樹木型納骨施設は1体180,000円(市内料金)、神戸市の樹林葬墓地は1体150,000円

費用と同じくらい先に確かめたいのが、遺骨をあとから取り出せるかと、個別に眠れる期間(使用期限)です。合祀されたあとは、遺骨を取り出せません。

この記事の目次
  1. 形式と埋葬方法で、相場はどう変わる?
  2. 初期費用のほかに何がかかる?費用の内訳
  3. 樹木葬で後悔しやすいのはどんな点?
  4. 見学では何を確認する?チェックリスト
  5. 公営の樹木型施設はある?関西の例
  6. 墓じまいして樹木葬へ移すときはどう進める?
  7. 迷ったときはどこに相談する?
  8. よくある質問
  9. 出典

形式と埋葬方法で、相場はどう変わる?

この章のポイント

  • 形式別の平均は61.4万〜68.9万円で、差は数万円
  • 埋葬方法別の目安は5万〜150万円と幅が大きい
  • 購入金額の最多帯は、集合型・個別型とも30万〜60万円未満

形式別の平均は数万円の差ですが、埋葬方法別の目安は5万〜150万円と幅があります。形式によって、立地と雰囲気は大きく違います。

里山型と公園型・庭園型は何が違う?

里山型

平均61.4万円

  • どんな場所か:山林や丘など、自然に近い場所に埋葬する。1区画に1本ずつ樹木を植える例が多い
  • 立地の傾向:郊外が多く、交通の便が悪い場合がある
  • 購入者に占める割合:11.3%

公園型

平均64.2万円

  • どんな場所か:霊園・寺院の一角を整備して埋葬する。1〜数本のシンボルツリーを植える形が主流
  • 立地の傾向:広い敷地が要るため、やや郊外が多い
  • 購入者に占める割合:35.8%

庭園型(都市型)

平均68.9万円

  • どんな場所か:霊園・寺院の限られたスペースに、庭園風に花木を植えて埋葬する
  • 立地の傾向:都市部が多く、通いやすい。郊外の樹木葬より価格は高め
  • 購入者に占める割合:33.0%

出典:形式の説明は「いいお墓」の解説記事「樹木葬とは?種類と特徴・永代供養との違い、費用相場を解説」。形式別の平均金額と割合は、鎌倉新書「第2回 樹木葬の消費者全国実態調査(2025年)」(2024年に「いいお墓」経由で樹木葬を購入した人が対象、有効回答715件)。この調査での樹木葬全体の平均費用は67.8万円です。

合祀型・集合型・個別型で相場はどう変わる?

合祀型(合葬型)

目安5万〜30万円

  • 埋葬のしかた:複数の人の遺骨を1か所にまとめて埋葬する。骨壺は使わず、直接土に還すことが多い
  • 購入金額の最多帯:10万〜30万円未満(28.3%)
  • 年間管理費の最多帯:かからない(30.6%)
  • 遺骨をあとで取り出せるか:取り出せない

集合型

目安10万〜60万円

  • 埋葬のしかた:1本のシンボルツリーの下に区画を分け、他の人の遺骨と混ざらない形で埋葬する
  • 購入金額の最多帯:30万〜60万円未満(36.6%)
  • 年間管理費の最多帯:5千〜1万円未満(41.1%)
  • 遺骨をあとで取り出せるか:霊園ごとに違うため、契約前に規約で確認する

個別型

目安20万〜150万円

  • 埋葬のしかた:1区画ごとに埋葬する。個人・夫婦・家族単位。一定年数後に合祀されることが多い
  • 購入金額の最多帯:30万〜60万円未満(27.3%)。90万円以上も2割以上
  • 年間管理費の最多帯:かからない(30.2%)
  • 遺骨をあとで取り出せるか:合祀前なら改葬できる例がある(宝塚すみれ墓苑の個別型など)

出典:埋葬のしかたと相場の目安は「いいお墓」(鎌倉新書)の解説記事。購入金額と年間管理費の最多帯は、株式会社ディライト「樹木葬に関する調査」(2025年3月、樹木葬の購入経験者1,002人)。最多帯は「いちばん多かった価格帯」で、平均ではありません。

同じ調査では、利用した埋葬方法は集合型46.6%、合祀型39.5%、個別型13.9%でした。

初期費用のほかに何がかかる?費用の内訳

この章のポイント

  • 表示価格に埋葬料・銘板彫刻料・管理料が入っているとは限らない
  • 1体ごとの料金か1区画ごとかで、夫婦の総額が変わる
  • 生前契約は、管理費と使用期間の数え始めを確認する

樹木葬の表示価格に、納骨のときや毎年かかる費用が含まれているとは限りません。次の費目を足して、総額で比べます。

永代使用料

5万〜80万円

  • 種類別の目安:合祀型5万〜20万円、個別型15万〜60万円、家族用・夫婦用20万〜80万円
  • 確認したいこと:1体ごとの料金か、1区画ごとの料金か

埋葬料

1万〜3万円

  • 確認したいこと:納骨のたびにかかるか。2人目以降も同じ額か

銘板彫刻料

1万〜20万円

  • 公営の例:京都市深草墓園の記名料1体20,000円、大阪市瓜破霊園の合葬式墓地の記名料50,000円

年間管理料

2,000円〜2万5,000円

  • 内訳の目安:東京の公営霊園1,500〜6,000円、民営霊園5,000〜1万5,000円、寺院墓地6,000〜2万5,000円
  • 確認したいこと:いつから払うか。一括払いにできるか

法要の費用

  • 目安:霊園全体の合同法要の費用は、初期費用に含まれることが多い。個別の法要は、僧侶へのお布施が別にかかる
  • 確認したいこと:年に何回、合同法要があるか

出典:目安の金額は「いいお墓」の解説記事「樹木葬の費用相場は63.7万円!値段の内訳と種類別の金額を紹介」(第15回お墓の消費者全国実態調査(2024年)をもとにした記事)。記名料は京都市・大阪市の公式ページ(京都市の記名料が1体当たりであることは、京都市深草墓園条例による)。

ディライトの調査では、購入後に想定外だったこととして「思ったより費用がかかった」が23.9%ありました。見積もりは、納骨する人数分の総額で出してもらうと比べやすくなります。

夫婦で入るといくらになる?

夫婦で入る場合は、料金が「1体ごと」か「1区画ごと」かで総額が変わります。

  • 1体ごとの料金の例:京都市深草墓園の樹木型納骨施設は1体180,000円(市内料金)です。夫婦2体なら360,000円です。記名碑への記名を希望すると、記名料が1体につき20,000円別にかかり、夫婦2人とも記名すれば40,000円です(京都市深草墓園条例で、記名料は「1体につき20,000円」と定められています)。
  • 2体まで入れる区画の例:宝塚市立宝塚すみれ墓苑の樹木葬式墓所のうち、大型・小型シンボルツリー型とガーデニング型は、1区画に2体まで埋蔵できます。共同埋蔵型は1人当たりの使用料のため、2体なら2体分の料金です。
  • 民営の霊園には、家族用・夫婦用の区画もあります。「いいお墓」の解説では、永代使用料の目安を20万〜80万円としています。2人目の納骨時に埋葬料や銘板彫刻料が別にかかるかを確認してください。

生前に契約した場合、管理費や使用期間はいつから数える?

生前に申し込める樹木葬もあります。この記事で取り上げた京都市・神戸市・宝塚市の公営施設も、条件付きで生前申込みを受け付けています。ただし、次の3点は施設によって扱いが違います。

  1. 年間管理費の支払い開始時期:お墓一般では、管理費は区画を確保した(永代使用権を得た)時点から発生するのが一般的とされています(「いいお墓」の管理費の解説記事)。生前に契約すると、納骨前から払い続けることになる場合があります。樹木葬で同じ扱いかは、契約書で確認してください。
  2. 使用期間の起算日:宝塚すみれ墓苑の小型シンボルツリー型・ガーデニング型は使用期間20年で、数え始めは埋蔵日ではなく使用許可日です(宝塚市のQ&A、令和8年10月現在)。早く契約するほど、納骨後に個別で眠れる期間は短くなります。
  3. 取りやめたときの返金:宝塚すみれ墓苑では、焼骨を埋蔵していない状態で、使用許可日から5年以内に使用の取りやめを届け出た場合に限り、当初に納めた使用料の半額が返金されます(記名板の使用料は返金なし)。民営の霊園の返金条件は、規約や契約書で確認してください。

樹木葬で後悔しやすいのはどんな点?

この章のポイント

  • 合祀されたあとは、遺骨を取り出せない
  • 購入後の想定外で多いのは、共有区画で落ち着いて墓参できないこと
  • 個別型・集合型でも、期限が来ると合祀される場合がある

ここでは、調査結果や霊園・自治体の規約で確認できる点を挙げます。

合祀されると遺骨を取り出せない

合祀型は他の人の遺骨と一緒に埋葬するため、一度合祀すると、特定の人の遺骨だけを取り出すことはできません(「いいお墓」の解説)。公営の規約にも、はっきり書かれています。

  • 神戸市の樹林葬墓地:粉状にした焼骨を土と混ぜて埋蔵し、埋蔵後は返還・改葬ができません。
  • 宝塚すみれ墓苑の共同埋蔵型:埋蔵された焼骨は「一切返還」できないとされています。

鎌倉新書の「第2回 樹木葬の消費者全国実態調査(2025年)」では、購入した樹木葬について「最初から合祀される」と答えた人が15.2%、「合祀されることはない」が40.0%でした。

将来、別の場所に移す可能性があるなら、個別に埋葬される期間がある区画を選ぶと、選択肢が残ります。

思っていた景観や雰囲気と違った

ディライトの調査では、購入後に想定外だったこととして、次の回答が上位でした。

  • 「他の利用者と共有なので落ち着いて墓参できない」:31.8%
  • 「埋葬のシンボルとなる樹木が枯れてしまった」:29.7%

合祀型・集合型は墓標を共有するため、個別のお墓参りが難しくなる場合があります。また、自然環境によって、樹木や見た目の印象が変わることもあります(いずれも「いいお墓」の解説)。

パンフレットの写真だけでは、季節や年数による変化は分かりません。季節を変えて見学する、数年前から使われている区画を見せてもらう、といった方法で、実際の様子をつかみやすくなります。

古い調査の参考値

全国石製品協同組合(全石協)が2019年11月に行った調査では、樹木葬を選んだ人の72.2%が「後悔したことがない」と答え、後悔したことで最も多かったのは「別の区画(場所)にすれば良かった」でした(@DIMEの記事より)。

調査から時間がたっていること、記事でも樹木葬の回答はサンプル数が少ないと断っていることに注意してください。

交通の便が悪く、お参りに行きにくい

里山型は郊外にあることが多く、交通の便が悪い場合があります。ディライトの調査では、樹木葬を選ぶときに重視した点の1位が「立地・アクセス」(41.9%)で、「価格」(41.2%)をわずかに上回りました。

親のお墓を選ぶ場合は、お参りに行く子世代の住まいからの距離で考えるのが現実的です。鎌倉新書の2025年の樹木葬調査でも、誰のためにお墓を購入したかを尋ねた質問で、「両親」が57.5%でした。

車がないと行けない場所か、駅やバス停から歩けるか、坂道や階段はないかを見ておきます。

家族や親族の理解が得られない

先祖代々のお墓や従来の供養のしかたを大切にしている家族・親族には、樹木葬は受け入れにくい場合があります(「いいお墓」の解説)。同じ記事では、選ぶ前に家族や親類と話し合い、意見を確認しておくことを勧めています。

話し合いでは、次の点を共有しておくと、あとで意見が食い違いにくくなります。

  • 合祀されるか、されるならいつか
  • お参りできる場所があるか(手を合わせる対象は何か)
  • お線香やお供えができるか
  • 費用を誰がどう負担するか
  • 先祖の遺骨も一緒に移すのか

区画の使用期限がある

個別型・集合型でも、ずっと個別のまま眠れるとは限りません。

  • 宝塚すみれ墓苑:小型シンボルツリー型・ガーデニング型は、使用許可日から20年。期間が過ぎると市が石板を撤去し、遺骨は共同埋蔵型へ移されます。
  • 神戸市の期限付墓地(樹木葬ではなく、墓石のあるお墓):使用期間は許可日から15年で、その後は市が墓石を撤去し、遺骨を鵯越合葬墓へ移します。
  • 神戸市の樹林葬墓地:供用開始(2026年度)から約50年後に、公園内の自然の山林に戻る予定です。

民営の霊園・寺院では、個別に納骨できる期間を、13年(十三回忌)、17年(十七回忌)、33年(三十三回忌)など、年忌法要にあわせて設定している例があります(「いいお墓」の解説)。期限の数え始め(契約日か、納骨日か、最後の納骨日か)まで確認してください。

見学では何を確認する?チェックリスト

この章のポイント

  • 資料請求で候補を2〜3か所に絞ってから、現地で確かめる
  • 費用と契約・埋葬方法と期限・現地の様子・家族の4つを見る

資料請求で候補を2〜3か所に絞り、現地で次の点を確かめます。

費用と契約

  • 表示価格に含まれるもの(永代使用料・埋葬料・銘板彫刻料・管理費)
  • 料金は1体ごとか、1区画ごとか。夫婦・家族で入ったときの総額
  • 年間管理費の有無と、支払い開始の時期(契約時か、納骨時か)
  • 生前契約後に解約したときの返金条件
  • 宗旨・宗派の指定や、檀家になる条件があるか

埋葬方法と期限

  • 最初から合祀か、一定期間は個別か。合祀までの年数と数え始め
  • 合祀前なら遺骨を取り出せるか
  • 埋葬できる人数(何体まで入れるか)
  • 骨壺のまま入れるか、袋に移すか、粉骨が必要か(例:宝塚すみれ墓苑の小型シンボルツリー型・ガーデニング型はカロートの内寸が幅・奥行き・高さとも30cmで、骨壺1つなら7寸(幅・奥行き24cm、高さ26.5cm)までが目安。宝塚市のQ&A、令和8年10月現在)
  • ペットと一緒に入れるか

現地の様子

  • 最寄り駅・バス停からの道のり、駐車場、坂や階段
  • トイレ・休憩所・水場などの設備
  • 草木の手入れや清掃の状態
  • 墓標や名前の表示はどうなるか。数年後の姿が分かる区画があるか
  • お線香・ロウソク・お供えのルール

家族

  • お参りに行く家族が、実際に通える距離か
  • 合祀や期限について、きょうだい・親族に説明できているか

公営の樹木型施設はある?関西の例

この章のポイント

  • 1体の使用料は、京都市深草墓園18万円(市内)、神戸市15万円
  • 居住地の条件や、募集期間・上限がある
  • 市外の料金は、京都市深草墓園で市内の2倍

公営の施設には、居住地の条件や募集期間があります。ここでは、関西の公営施設のうち、公式の資料で確認できたものを載せています。

ほかの地域にお住まいの方は、自治体の墓地担当課に、公営の樹木型墓地があるかを問い合わせてください。

京都市深草墓園 樹木型納骨施設(京都市伏見区)

1体180,000円(市内料金)

  • 埋葬の形:合葬式。1体ずつ布袋に納め、複数の方の遺骨を同じ埋蔵施設に埋蔵する。桜と楠がシンボルツリー
  • 使用料:1体180,000円(市内料金)、360,000円(市外料金)。記名碑への記名は1体につき20,000円(京都市深草墓園条例)
  • 管理料:令和8年度の募集案内に載っている費用は使用料と記名料だけで、京都市深草墓園条例にも管理料の定めはありません
  • 遺骨の返還:募集案内と概要ページには記載がないため、担当課で確認
  • 主な条件:遺骨の申込みは、申込者または故人が京都市民・元京都市民で、申込者が故人の祭祀主宰者であること。生前申込みは、申込者本人が京都市民・元京都市民であること。複数人で生前申込みをする場合は、ほかの埋蔵予定者も京都市民・元京都市民であること(令和8年度の募集案内)。オンラインで一度に申し込めるのは、遺骨は4体まで、生前申込みは本人を含めて5人まで(オンライン申込みページ、2026年6月26日更新)。複数体を申し込む場合の条件は、申込みのしおりで確認
  • 募集:2026年4月1日〜2027年3月31日。年度600体が上限で、達した時点で受付終了

神戸市 樹林葬墓地(ひよどりごえ森林公園内・北区)

1体150,000円

  • 埋葬の形:粉状にした焼骨を土と混ぜて埋蔵する
  • 管理料:管理・承継は不要
  • 主な条件:市に6か月以上住所があり焼骨を持っている方、生前に市民だった方の焼骨を持っている方、市立墓園から改葬する方など。生前申込みは、市に6か月以上住所がある65歳以上の方
  • 遺骨の返還:埋蔵後は返還・改葬ができない
  • 募集:2026年度の受付(2026年3月16日〜6月5日)は終了

宝塚市立宝塚すみれ墓苑 樹木葬式墓所

  • 埋葬の形:共同埋蔵型(合葬)と、個別カロートに納める大型・小型シンボルツリー型、ガーデニング型。小型シンボルツリー型・ガーデニング型は、使用許可日から20年後に共同埋蔵型へ移す
  • 使用料:宝塚市営霊園条例 別表第4の額は、共同埋蔵型20万円、大型シンボルツリー型80万円、小型シンボルツリー型50万円、ガーデニング型70万円。共同埋蔵型は1人当たりの額(市のQ&A)。これは税抜の額で、消費税等を加えた額が使用料になる(第46条第1項)。10%で計算すると、22万円・88万円・55万円・77万円
  • 記名板の使用料:共同埋蔵型で記名を希望する場合は、使用料とは別にかかる(条例第48条第3項)
  • 管理料:不要(市のQ&A、令和8年10月現在)
  • 主な条件:居住地・宗旨宗派を問わない(市の令和8年度秋・冬のチラシ。宝塚市営霊園条例 第43条の資格にも居住の要件はない)。生前申込みもできる
  • 遺骨の返還:共同埋蔵型はできない。個別型は、個別カロートに埋蔵されている間は改葬できる
  • 募集:共同埋蔵型・小型シンボルツリー型・ガーデニング型は随時受付。大型シンボルツリー型は現在募集していない

※京都市は「令和8年度京都市深草墓園樹木型納骨施設の使用者募集」と施設の概要ページ・報道発表資料・オンライン申込みページ(2026年6月26日更新)、京都市深草墓園条例(平成30年3月改正)、神戸市は「新しいお墓のかたち」(2026年10月6日更新)、宝塚市は「宝塚市営霊園条例」・「樹木葬式墓所 ご使用上の注意事項、Q&A」(令和8年10月現在)・令和8年度使用者募集案内書・市営霊園チラシ(令和8年度秋・冬)による。

参考までに、樹木型ではありませんが、大阪市設瓜破霊園の合葬式墓地は、1体あたり、直接合葬が50,000円、10年間保管後に合葬が100,000円、20年間保管後に合葬が150,000円です(2026年度。大阪市居住者以外は1.5倍)。

公営を選ぶときの注意点です。

  • 京都市深草墓園は、市外料金が市内料金の2倍です。申込者が京都市民の場合(生前申込みを含む)か、亡くなったときに京都市民だった方の遺骨を申し込む場合に、市内料金になります。大阪市の合葬式墓地は、大阪市居住者以外の使用料が1.5倍です。誰の住所で判断するかは、各募集案内で確認してください。
  • 募集期間や上限がある施設があります。神戸市の樹林葬墓地のように、その年度の受付が終わっている場合もあります。
  • 関西2府4県の111市のうち105市を2026年10月に調べたところ、墓じまいの費用そのものを補助する制度は見つかりませんでした。あるのは、公営墓地の「使用料の還付」と「合葬墓の減額」です(墓じまいの補助金は関西にある?)。

墓じまいして樹木葬へ移すときはどう進める?

この章のポイント

  • 改葬許可は、今のお墓がある市町村に申請する
  • 1体ごとの料金の施設では、移す体数で費用が変わる

今のお墓から樹木葬へ遺骨を移すことを「改葬」といいます。全体の流れは次のとおりです(詳しくは墓じまいの進め方と手続き)。

  1. 家族・親族と方針を決める誰の遺骨を、何体移すかを決めます。
  2. 樹木葬の区画を決めて契約する受け入れ条件(体数、骨壺の大きさ、粉骨の要否)を確認します。1体ごとの料金の施設では、体数で費用が変わります。たとえば京都市深草墓園(市内料金)に4体を移すと、使用料だけで720,000円です。
  3. 申請に要る書類を確認する墓地埋葬法施行規則第2条では、改葬許可の申請書に、今のお墓の管理者が作る証明と、市町村長が特に必要と認める書類などを添えることになっています。改葬先の書類が要るかは、申請先の自治体に確認します。
  4. 今のお墓の管理者に証明をもらう今のお墓が京都市内にある場合は、改葬許可申請書の証明欄に、今のお墓・納骨堂の管理者が記入します。
  5. 今のお墓がある市町村に改葬許可を申請する京都市は手数料が無料で、墓地使用者以外が申請するときは墓地使用者の承諾書が要ります(書き方は改葬許可申請書の書き方)。
  6. 遺骨を取り出し、墓石を撤去する閉眼供養の有無やお布施は、お寺と相談します(費用は墓じまいの費用相場と内訳)。
  7. 樹木葬の管理者に改葬許可証を出して納骨する宝塚すみれ墓苑の共同埋蔵型のように、職員が埋蔵する日が決まっている(原則毎月第1火曜日)施設もあります。

樹木葬のほか、永代供養墓・納骨堂・散骨と比べてから決めたい方は、墓じまい後の遺骨はどこへ?6つの行き先を比較もあわせてご覧ください。

専門家への相談

墓地の名義や相続が関わる場合は、行政書士・司法書士に相談すると、手続きを整理しやすくなります。

迷ったときはどこに相談する?

  • 霊園・寺院の管理事務所:料金の内訳、合祀の時期、生前契約の条件を書面で出してもらいます。
  • 自治体の墓地担当課:公営の募集条件を確認できます。京都市深草墓園の樹木型納骨施設は医療衛生企画課 樹木型納骨施設使用者募集担当(075-222-3679)、宝塚すみれ墓苑は生活環境課(0797-77-2146)です。
  • 消費生活センター:契約内容に納得できないときは、消費者ホットライン「188」で、最寄りの市町村や都道府県の消費生活センターなどを案内してもらえます。
  • 行政書士・司法書士:改葬の書類や、墓地の名義・相続の整理。

複数の霊園の資料を取り寄せて、同じ条件(人数・合祀の時期・総額)で並べると、違いが見えやすくなります。

よくある質問

Q1. 樹木葬を選ぶ人は、どのくらいいますか?

鎌倉新書の「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」では、2025年に「いいお墓」経由で購入されたお墓の47.4%が樹木葬でした(前年は48.5%)。合祀墓・合葬墓が16.4%、納骨堂が15.5%、一般墓が15.2%と続きます。

同社のサイト経由で購入した人の調査なので、全国のお墓全体の割合ではありません。

Q2. 樹木葬を選んだ人は、どんな理由で選んでいますか?

鎌倉新書の「第2回 樹木葬の消費者全国実態調査(2025年)」では、子どもや後継者に負担をかけたくないという理由が46.3%、継承者がいないという理由が26.4%でした。

Q3. 樹木葬と永代供養は、何が違いますか?

永代供養は、遺族の代わりに寺院・霊園が遺骨を管理・供養する供養方法のことです。「いいお墓」の解説では、樹木葬を永代供養墓の一種としています。

納骨堂や合祀墓なども、永代供養墓に含まれます。

Q4. 樹木葬では、宗教や宗派を問われますか?

公営の例では、京都市深草墓園の樹木型納骨施設は、宗教・宗派の別に関係なく使えるとしています。

寺院が運営する樹木葬では、宗派や檀家になることの条件がないかを、契約前に確認してください。

Q5. ペットと一緒に入れる樹木葬はありますか?

霊園によって違います。鎌倉新書の2025年の樹木葬調査では、樹木葬を選んだ理由に、ペットと入ることができる点を挙げた人が7.4%いました(前回は4.4%)。

一緒に入れる場合も、区画や人数の条件と、追加の費用を確認してください。

出典

執筆・編集:しまい支度編集部(編集方針)

最終確認日:2026年10月25日